2010年7月20日火曜日

いもち病防除



こんばんは。
昨日、鰺ヶ沢から、「みんたば!田んぼにいもち病が発生した」との連絡がありました。

今年は天候が悪くて今までにないくらい病気が発生するそうで、通常ならいもち防除は8月に1回行うだけなのですが、今年はこのままだとマズいということでした。



いもち病についても少し調べてみました。
いもち病はカビの一種であるいもち病菌により引き起こされる病気で、広がっていくと株全体が死んでしまったり穂に栄養がいかなくなったりする、最も警戒されてきたイネの病気なのだそうです。

農薬はできるだけ減らしていきたいという考えもあったのですが、初年度ということもあり収穫が得られなければどうしようもないので、予定外ではありますが農薬で防除を行うことに決定しました。

使う薬は「ビームゾル」という殺菌剤で、鰺ヶ沢の方にお願いして近日中にまいてもらう予定です。


以上、栽培状況の報告でした。

2010年7月9日金曜日

7月草取りみんたば!

こんばんは。東京は毎日、極度に蒸し暑いですね(ρ_;)

東京より涼しかった鯵ヶ沢を懐かしく思っている松本です。


7/3(土)、4(日)の2日間、草取りみんたばで再び鯵ヶ沢に行ってきました。


今回体験したことは…、
・弘前ねぷた資料館見学
・「ジュンサイ」収穫
・ニホンザリガニの生息地まで探検
・田んぼの草取り、畦の草刈り、りんごの袋かけ
でした!


順を追って振り返っていこうと思います。




・弘前ねぷた資料館見学
8月みんたばでねぷた祭にも参加しよう!ということになったので、その事前準備として見学してきました。
写真のような高さ8mとか10mのねぷたは迫力満点でした。
ねぷた祭りの太鼓を叩かせてもらったり、津軽三味線の生演奏を聴けたりととても楽しかったです。津軽三味線は決まった曲が2通りある他は、基本的に即興演奏なんだそうです!

きれいな庭があってコイにエサをあげられるようになっていたのですが、あのコイはちょっと怖かったヽ(ヽ゚ロ゚)


・「ジュンサイ」収穫
最初の仕事は、高級和食料理とかに使われる「ジュンサイ」とりでした。
こういうのがジュンサイで、寒天質にくるまれている丸まった葉っぱを食べます。
茎とか水中の葉っぱはとても厚い寒天層で覆われていました。写真に写っているかわいい花芽は苦いから普通は食べないんだとか。
落ちるぞ落ちるぞと脅されつつ(^▽^;)ボートで池に出て、身を乗り出して収穫します。
今年は雨が多かったらしく、虫(名前何でしたっけ…)が大量発生して手につくしボートに入るし…。もはや気持ち悪いとは感じなかったのですが、時々かむのが痛かった。。

鯵ヶ沢一帯ではため池が結構多いのですが、農薬を含んだ水が流入しないところではこうしてジュンサイを作って売っているんだそうです。(農薬が流入するとやはりジュンサイも育たないんだとか。)

ここで採ったジュンサイの一部はその晩と翌朝に食べてみました。初めての味だったのですが、外はつるつるの中はシャキシャキで食感がとても良かったです。


・ニホンザリガニの生息地
ジュンサイ採りの後は、岩木山の方までニホンザリガニの生息地を見に行ってきました。
ニホンザリガニとは親指くらいの大きさの小さなザリガニで、今では北海道と北東北にわずかしか生息していない絶滅危惧種なのだそうです。
昔は食用にもしていたそうですが、今では岩木山の奥の限られた場所にしか生息していなくて、そのわずかな個体群もスキー場開発による生息地の破壊で消滅が危惧されているのだとか。そんな岩木山中の生息地を見に行ってきました。
ものすごい山道を車で上り、ここからさらに獣道を分け入った奥のきれいな川に住んでいました。
川底の石をひっくり返したら簡単に捕まえられるようなどんくさいやつで(・・;)、外来種のアメリカザリガニが田んぼとか池とかで我が物顔に振る舞っているのに、固有種のニホンザリガニはここまで自然が豊かな環境でないと生息できないのか、ということがとても印象に残りました。




岩木山から帰った後は、温泉で汗を流して古民家へ向かいました。
米粉チヂミとか米粉パスタとかジュンサイ料理とか料理も盛りだくさんでおいしかった(^▽^)/
0時を回ってから花火しに出たのも楽しかったです。蚊帳で寝たのも初めて!




翌日は田んぼの草取り!



これは疲れました^_^;;;
写真に見えてるのが手動草取り機で、これをベビーカーみたいに押しながら進んでいきます。
すると、下についてる金属製の風車みたいなものが回って雑草を鋤きこんでいく仕組みです。
泥の中だから結構重くて進みづらく、しかも同じところを2、3回押したり引いたりしないといけないのでだいぶ腕にきます。
(雑草をとるだけなら1回で十分ですが、実はこの作業の目的として、「田んぼの泥中に溜まったメタンガスを外に出し、泥に酸素を供給する」というのがあるんだそうです。)

この日はひたすらこの作業をしていましたが、それでもみんたば田んぼの2/3~4/5くらいしか完成できませんでした…。


この手動草取り機は農家さんの方でも普段は使わないそうで、除草剤散布が主らしいです。あとは、田植え樹みたいなエンジン付き草取り機もあるとか。

みんたば田んぼは極力少ない農薬で育てたいということもあって人力草取りを体験させてもらったのですが、除草剤のすばらしさを実感することとなりました^_^;
のべ7時間くらい人力草取りをしていたのですが、その後1週間弱、二の腕がずっと筋肉痛だったとか。。。



やはり文明の利器に頼らない農法だと、高齢化が進む農村の現状を考えると負担も多くなってしまうのでしょうね。
冬季湛水とかアイガモ農法とか、生き物の力を利用した農法は色々あるそうですが、そういうものを利用して働く方の負担を軽減することはできないのかな、とも思いました。


それでも草取りをしているとき、イネの葉を風がさらさらーっとなでていくときがあって、そういうのを見ると何とも言えず爽快でした。
せっかく手間かけてメタンを出して酸素を入れてあげたのだから、その分大きく育ってくれよ。。。


(ちなみに、イネの列が曲がって極度に接近していた場合は草取り機が通れず、誰だここ植えたの、って思ったとか思わなかったとか。。。)




やはり草取りも楽しかったし、パソコンか本とずっとにらめっこして朝から目が疲れている今となってはとても懐かしく思えます。
8月もまた草取りが必要だったら、今度は最後までやりたいですね。







畔の草刈りとリンゴの袋かけは体験していないのでわからないのですが、今回みたいにがっつり農業のみんたば!もよかったです。
草取りは疲れたけど。。



しかし実は、今回のみんたば!での2大困ったことは別にありました^_^;


一点目。日本ザリガニを訪ねて山奥に行ったとき、謎の飛散粒子にみごと鼻をやられ、その後しばらくクシャミがとまらず。。。皆様迷惑をおかけしました。


二点目。草取りでは長靴で田んぼに入ったのですが、最初あわてて1.5cmも小さいサイズを履いてしまったのです\(◎o◎)/!

途中でどうしても指先の痛みに耐えられなくなり、ペンギン歩きで履き替えに行く羽目になりました←
しかも1.5cmも小さいのでなかなか脱げてくれず、この日一番の戦いは長靴相手に息を切らしながら十数分格闘したことでした(>_<) 気付くと8月みんたば!まであと2週間! それまでに事務的なことでやることは多いけど、また行けるのを楽しみにしています!!

やってしまった……。

今回は二度目の青森&田んぼということで、前回に比べてだいぶ余裕が出てきました。

前回植えた稲たちもスクスク育っているようで良かった×2
このまま無事に収穫まで育っておくれ〜o(^o^)o


……とか余裕をこいていたら、二度目の田んぼにして初の尻餅をついてしまいました(つд`)

写真はその時着ていたつなぎ……見るも無残な姿です。
いや〜泥んこの冷たかったこと;;

でも、このおかげで自然との一体感を味わえたし、農家の皆さんとの距離も縮んだ気がするので、まぁ良かったかな〜っとも思います(^_^;)

次回は一体何が起こるか楽しみ…です( ´∀`)